6月のポイント界隈ニュース

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こんにちは。西尾です。

ポイントマニアとしてポイント運営企業に入社して以来社内向けにポイント界隈のニュースを発信し続けていました。
4月からはTwitterでも流し出しましたのでポイント・電子マネー・決済界隈のニュースにご関心ある方は是非ともフォローお願いします。(@kk2co) ※所属会社無関係です

さて、そんな私が注目した6月のポイント界隈ニュースを振り返ります。

6/2 年間1%増える電子マネーSPIKEコイン提供開始


ポイントや電子マネーは貯めておいても増えないので手に入ったらすぐに使うのがセオリーですが、
所持しているだけで増えるプリペイド型電子マネー「SPIKEコイン」が誕生しました。

運営する株式会社メタップスは1年前に手数料無料のクレジットカード決済サービス「SPIKE」を
開始して話題になりました。
登録事業者数は開始5ヶ月で25,000件、8ヶ月で50,000件を突破しています。

ビジネスモデルを理解しないと怪しいサービスにも思えてしまうのですが、
月額100万円まで手数料無料のフリーミアムで対応カードは比較的手数料の安いVisa、MasterCardのみ。
100万円以上の決済をする場合や月額費用がかかる代わりにJCBやAMEXに対応するビジネスプレミアムプランを用意する事で収益が出る構造にしているようです。

そんな決済業界を騒然とさせた企業が電子マネー・ポイント業界にやってきました。
今のところSPIKEコインを貯められるケースが限られるので長期保有前提で手に入れる人は少ないと思いますが
決済サービスやECサービスのSPIKEマーケットと組み合わせる事でSPIKE共栄圏が広がる可能性があります。


6/2 エクスペディアが会員プログラム「Expedia+」をローンチ


5月にTポイントとの提携を解消したエクスペディアですが、ホテルと共同でサービスを提供する会員プログラム「Expedia+」を日本でもリリースされました。

オプショナルツアーの予約金額75円ごとに1ポイント、航空券の予約金額750円ごとに1ポイントを付与。
3,500ポイントで2,900円の割り引きクーポンに交換することができるとの事。
さらにここにロイヤリティ制度が加わって上級ユーザーにはボーナスポイントが加算されます。
正直もう少し価値の分かりやすい設定に出来なかったのかと思うのですがあえてなのでしょう。

じゃらんは2013年にポイント制度をリクルートポイントに統合。リクルートポイントがPontaとの相互交換開始で自由度の高いポイントとなりましたが、
今年3月には一休が他社ポイント及び商品への交換をやめるなど各社の思惑が入り乱れた結果オンラインホテル予約界隈の変革が進んでいます。


6/22 モッピーが「moppy pay」を開始して、個人間でポイントの送受信可能に


これは個人的に衝撃を受けました。
ポイント事業の新サービスや協業・提携を推進する上で注意しなければいけない事の1つに"直接・間接問わずポイントがお金で買えてしまわないか"という事があります。
世間では電子マネーとポイントは混同されていますが、基本的に電子マネーはお金で買え(=チャージ)、ポイントはお金で買えません。
お金で買える電子マネーや一部のポイントは「前払式支払手段」と言われ有効期限設定が半年以上で未利用残高が1000万円を超えるサービスの場合資金保全義務が発生し相当の供託金を積む必要があります。
個人間でポイントのやりとり出来ると、ポイント事業者のあずかり知らぬところであろうがリアルマネートレードが出来てしまうため、「前払式支払手段」扱いを受ける可能性があります。
おそらくmoppyポイントの未利用残高が1000万円以下という事はないと思いますが、有効期限が半年のため前払式支払手段の対象から外れているのだと思われます。


6/24 Tマネー、6月末からファミマ全店で利用可能に


先の話で記載したように、電子マネーとポイントは別物です。Tポイントはポイントで、Tマネーは電子マネーです。
Tマネーは昨年からTSUTAYAや一部ドラッグストア等で使えたのですが、今回のファミマ導入で本格的に利用促進していくと思われます。
しかし、先行するSuica、Edy、nanaco等主流の電子マネーはクレジットカードチャージ時、利用時もしくは両方で1%以上のポイント付与されます。
一方Tマネーは後発ですが500円毎に1ポイントと最大還元率0.2%です。
TSUTAYAで使える電子マネーは限られますがクレジットカードは使えるためポイント還元率で見ると少し魅力薄です。
おそらくロイヤリティプログラムと紐付けて倍付けキャンペーン等を行うためにバッファを残しているのでしょうが今後どのようにして浸透させていくのか気になるところです。



6/25 WAON累計発行枚数5,000万枚突破

http://news.mynavi.jp/news/2015/06/25/344/

ご当地キティちゃんのようにご当地WAONを集めているユーザーが一定数いると思うのでユニークユーザー数とイコールではありませんが、WAONの発行枚数が5月末時点で5,000万枚突破という事です。
元々イオンやイトーヨーカドーのような巨大スーパーは商店街や個人商店の共通の敵とされてきましたが最近ではWAONで決済された一部が地方自治体に落ちるご当地WAONが功を奏しているように思えます。
また、イオンは近畿日本ツーリストの親会社KNT-CTホールディングスと共同で、旅行中に使用するための電子マネー「WAON」を発行すると発表しました。
「修学旅行先での豊かな経験」や「旅先でのスマートな会計」の実現するため、修学旅行生向け「近畿日本ツーリストスチューデントWAON」、個人旅行客向け「近畿日本ツーリストWAON」、クラブツーリズム会員向け「クラブツーリズムWAON」の3種類が発行されるとの事です。

5000万枚発行され、欲しい人には行き渡った感のあるWAONの新規ユーザーを獲得するのは大変なため、修学旅行生や旅行者にWAONを体験してもらう事で今後の日常に取り入れてもらおうという事だと思います。

【参照】


6/29 楽天、Tポイント、Ponta、大手共通ポイントをひとつに絞るとしたら?


ATOKや一太郎で有名なジャストシステムが提供するセルフアンケートサービス「Fastask」で共通ポイントに関するアンケートを実施。回答者は全国の20代~60代の男女500名。ジャストシステムの自主調査。

三大共通ポイントをひとつに絞るなら「楽天スーパーポイント」だが最も利用者が多いのは「Tポイント」
あまり一つに絞るメリットを感じませんが、メインで貯めたいポイントによってECでYahoo!ショッピングで購入するのか楽天市場で買うのかの優先度は変わってくるでしょう。
携帯電話や電力会社を選ぶ要素のひとつに「共通ポイント」はなりえるのかといった調査があって面白いです。BtoB向けの調査のため社名等を入れないとダウンロード出来ません。

弊社も5月のWeb&モバイルマーケティングEXPOにて「40代以上の中高年にささるキャンペーン景品とは?~ポイントや電子マネー、キャンペーン景品に関する意識調査結果~」と題したアンケート結果を公表しましたがBtoB向けのポイントプログラムに関するアンケート結果が得られるのはありがたいです。


6月のポイント界隈振り返り(あとがき)


ポイント界隈ニュースは、気になった記事をリアルタイムでTwitterに書いておいて月が変わったタイミングでPoint Laboにまとめるようにしているのですが、6月中旬ほとんどツイートしてませんでした。ポイント界隈の気になるニュースが無かったのか、サボっていたのか。。。

昨日から中国の株式市場が混乱していますが、7/3には銀聯カード、日本で利用3倍 1~6月3600億円超という景気のいい話がありました。7月はどんなニュースがあるのでしょうか。次回7月のポイント界隈ニュースは8月上旬に執筆予定です。
今後ともPoint Laboをよろしくお願いします。